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成長痛とは?

Growing pains

成長痛。聴いたこと、ありますか。
きっと、多くの方が聞いたこと、あると思います。

特徴は、夜間に突然、

足が痛ーい。

と泣き出すが、割とすぐに眠ったり、痛みが取れ、翌日は全然症状がないことです。

痛がる部位は、太腿、膝、ふくらはぎなどです。
3才ぐらいから10才ぐらいまでにみられることが多いようです。

痛がる割には、腫れ、発赤はありません。
レントゲン検査でも、異常が見られないことも特徴です。

成長痛の原因は、はっきりしません。疲労説、変形説、心理説、がありますが、すべての症例に当てはまる訳でもないようです。

翌日に痛みが無ければ、ほとんど心配いらないのですが、まれに関節の病気のことがあるので、長く続くようなら整形外科に相談した方が良いです。

心理的な問題で、甘えのひとつの現れである、ことも指摘されていて、2年以上続くときは、児童精神科と相談すると良くなることがあるようです。

成長痛が後遺症を残すことはありません。特に、日常生活に制限も必要ありません。

痛みがあるときは、やさしくさすってあげると良いようですが、心理的な甘えの場合があり、痛みがあるときに、大げさに扱いすぎると、かえって悪いことがあります。

また、「どこも悪くないから、痛いはずが無い!」と叱るのも、良いとは言えません。

「痛いんだね。でも、すぐ良くなるようにさすってあげるね。」くらいに言っている方が良いと思います。

一人っ子や、一人っ子に弟か妹が出来た場合に、みられるとの報告もあります。

実際、成長するときに痛みがあるはずは無く、関節、骨、筋肉に異常が見られない場合、便宜上「成長痛」と診断します。

ただし、夜間だけでなく、昼間も痛みがあるとか、歩き方がおかしいなど、ほかの症状があるときは、整形外科に相談してくださいね。

一般的に、オスグッド病 Osgood-Schlatter disease と混同されがちですが、区別された概念です。

参考文献
勝呂徹,【外来患者の素朴な疑問に応える】いわゆる成長痛,小児科,40(7):721-2,1999

佐藤雅人,日常的疾患における患者への上手な説明の仕方 骨疾患 いわゆる成長痛, 小児科, 36(6):739-41, 1995

亀ヶ谷真琴, 有痛性疾患に対する整形外科的保存療法のコツ 小児成長痛,Orthopaedics, 6(10):113-6, 1993



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