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生理的X脚(せいりてきえっくすきゃく)とは

Physiologic knock-knees

「生理的O脚」に続いて今回はその反対の変形である

生理的X脚

について、解説します。

両膝がくっついて、足の部分が離れていて、両足が「X」のように見える状態を「X脚(えっくすきゃく)」といいます。


じつは、O脚とX脚は発達の時期に連続してみられるものです。

赤ちゃんは最初はO脚(おーきゃく)ですが、自然にまっすぐになり、2才過ぎではほとんどまっすぐになります。ところが、こんどは逆にX脚になってしまいます。これは3才から4才頃がピークで、あとは再び自然にまっすぐ近く戻ってきて、5才から8才ぐらいでおとなと同じになります。おとなでは、よく見ると、すこしX脚なのです。(だいたい5度から10度くらい。)

X脚で治療が必要なことはほとんどありません。

赤ちゃん(O脚)→2〜3才(まっすぐ)
→3〜4才(X脚)→5〜8才(少しだけX脚)
→おとな(少しだけX脚)

という感じです。多くは自然に良くなりますが、程度が強い場合や、左右差が強いときは、治療を考えることもあります。特に、左右差がひどいときは、整形外科に相談しましょう。

膝の化膿性関節炎(かのうせいかんせつえん:関節にバイ菌が入ってはれる病気)や膝の周りの骨折などの後に、徐々に変形がはっきりすることがあります。このような原因がはっきりしている場合には、早めに整形外科に相談した方が良いです。装具療法や手術が必要な場合もあります。多くは緊急ではありませんので、じっくりと相談して治療方針を決めると良いでしょう。

参考文献
Nelson Essentials of Pediatrics. 3rd ed. Philadelphia, etc:WB Saunders Company, 1998:757.



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