« 2006年11月 | メイン | 2007年04月 »

2006年12月12日

下腿三頭筋の解剖

kataikin.gifkataikin2.gif

下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉です。腓腹筋とヒラメ筋という筋肉から成り
立ちます。

下腿三頭筋は膝を曲げる筋肉でもあります。膝を曲げる働きと、足首を下に
向ける(底屈:ていくつ、といいます)働きがあります。これは、腓腹筋の
働きによるものです。

ヒラメ筋は膝に対する作用はありません。


腓腹筋とヒラメ筋は踵の部分でアキレス腱として一緒になっています。


アキレス腱断裂を起こすと、足首の底屈がしにくくなりますが、足首の底屈
筋は下腿三頭筋の他にもあるので、足首を底屈することは出来ます。

ただし、つま先立ちすることは出来ないと思います。

投稿者 mayukitaketa : 22:42

2006年12月26日

骨折後の内反手

手首の部分の骨折で、手首が親指側に曲がって行く、内反手(ないはんしゅ)変形を起こすことがあります。

これは、前腕(肘から手首まで)の部分には「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」の2本の骨があることが関係します。

naihansyu.gif

こどもの骨は骨端線という部分で成長しますが(赤線の部分)、骨折でこの部分が傷害されると、成長障害が起こります。

2本の骨のうち、橈骨は成長障害を起こし、尺骨は正常である場合、尺骨は正常に成長によって伸びる一方で、橈骨は伸びないために、だんだんと手首が親指側に曲がってきます。

成長障害は、骨折でも生じますが、外骨腫という骨の腫瘍(できもの)の場合でも、橈骨と尺骨の成長にアンバランスが生じて、内反手を起こすことが知られています。


このような変形の場合、骨のむきを変える「矯正骨切り術」や、骨の長さを長くする「骨延長術」が行われることが多いですね。

投稿者 mayukitaketa : 23:06