骨折後の内反手
手首の部分の骨折で、手首が親指側に曲がって行く、内反手(ないはんしゅ)変形を起こすことがあります。
これは、前腕(肘から手首まで)の部分には「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」の2本の骨があることが関係します。
こどもの骨は骨端線という部分で成長しますが(赤線の部分)、骨折でこの部分が傷害されると、成長障害が起こります。
2本の骨のうち、橈骨は成長障害を起こし、尺骨は正常である場合、尺骨は正常に成長によって伸びる一方で、橈骨は伸びないために、だんだんと手首が親指側に曲がってきます。
成長障害は、骨折でも生じますが、外骨腫という骨の腫瘍(できもの)の場合でも、橈骨と尺骨の成長にアンバランスが生じて、内反手を起こすことが知られています。
このような変形の場合、骨のむきを変える「矯正骨切り術」や、骨の長さを長くする「骨延長術」が行われることが多いですね。
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