5歳の息子、斜頚でしょうか?
★ご質問★
現在5歳になる息子のことで相談します。
斜頚というのでしょうか? いつも首を少しかしげた状態でいます。首に少し3 cmほどの大きさで少し盛り上がった部分もあり、さわると痛がります。2歳ごろ病院でたずねたこともあったのですが、心配ありません。時々、首を伸ばしてあげるようと、に言われました。このままでは背骨が曲がったり、歯の噛み合わせも悪くなってしまうのではないかと心配しています。首を伸ばしてあげようとするとすごく嫌がります。
今後、どういったことに気をつけていったらよいのでしょうか?
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★お返事★
いつも首を傾げた状態のとのこと。
いわゆる「斜頚」の症状でしょうね。
斜頚にはいろいろな原因があります。
可能性としては、「筋性斜頚」が残っている場合。
この場合、首の筋肉である、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん:耳の後ろから胸元に走る、斜めの大きな筋肉)に「しこり」があることを主訴とすることが多いようです。筋性斜頚は通常は生後2−3週でしこりが大きくなり診断されることが多く、しこりは通常は自然に消えていきます。
首に3センチほどの盛り上がり、とありますが、筋性斜頚の「しこり」としてはかなり大きいと思います。
首の周りの「できもの」(いわゆる腫瘍、ですが)の可能性もありますね。
この場合も、「斜頚」となります。また、視力に問題があると、斜頚を起こすこともありますし、首の骨が一部ずれていたり、並び方に問題があると、斜頚を起こすことがあります。
筋性斜頚は1才以上になっても斜頚が残っていれば自然には治りにくいと言われています。5−6歳になっても残っているときは顔の形や目鼻の位置が左右で歪んでしまうことがあります。歪んでしまうと、あとで治療しても、ゆがみはとれません。
今現在、痛みもあるとのことで、治療の必要があると思います。
筋性斜頚の治療としては、具体的には、首筋の筋肉を切り離す手術を行いますが、こども病院などでは、比較的簡単な手術になります。
まず、本当に「筋性斜頚」なのか、治療の必要はないのかなど、整形外科専門医(できれば小児整形が専門)の診察や検査が必要だと思います。
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