骨の話
ほね。。。って固いですね。
生き物が死んでも、骨だけ残ったりしますね。
ほ〜ね〜。
。。。。。ごめんなさい。
さて、実は、骨は生きている細胞をもっていて、ゆっくりとですが絶えず変化しています。
ちゃんと、血液も流れていて、血が流れていないと、骨も死んでしまいます。れっきとした、臓器なんです。
骨には3種類の細胞がいます。
骨細胞(こつさいぼう)、破骨細胞(はこつさいぼう)、骨芽細胞(こつがさいぼう)です。簡単に説明すると、
骨細胞は骨の中でミネラルの運搬や情報の伝達を行っていると言われています。骨芽細胞が変化したものです。
破骨細胞は骨組織を溶かして吸収します。
骨芽細胞は骨組織を作り出します。
(ものすごく簡単すぎですか?)
破骨細胞と骨芽細胞の働きのバランスで、骨の強さが保たれているのです。絶えず力がかかる部分の骨は太く、強く変化し、あまり強さがいらない部分はそれ相応に弱くなります。ムダを省くんですね。
絶えず作ったり、壊したりしながら、骨は全体としては変わらず維持されているのです。成人の場合、2年半で全身の骨が入れ替わると言われています。
骨の細胞たちが死んでしまうと、このバランスが維持できずに、骨がもろくなり、折れたり、消えてしまったりします。(骨壊死と言います)
骨の構築と吸収のバランスが吸収の方に傾いたとき、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)と言われる状態になります。
ホネは内蔵なんかと同じで、臓器なんです。
ちゃんと骨の中にも細胞がいて、いつも変化しています。
大人の骨でも、すこしずつですが、吸収されたり、新しく出来たりしてます。
ここで!大事なことがあります!それは、、、
こどもは成長する。です。
。。。。。ほんと、当たり前ですね。
そんなに、元気よく主張するほどでもないことですが、不思議ですよー。
なんで、成長するんだろ?
これは、なんで生物は生きてるんだろ?ということです。
つまり、まだ分かってません。
↑
話が大きくなり過ぎですね。
なぜ、成長するかは分かりませんが、どうやって成長しているのかは、実は少し分かっています。
骨の成長は大きく分けて2種類あります。
1 長くなる。
2 太くなる。
おおざっぱに言って、長くなる要素としては、内軟骨性骨化(ないなんこつせいこっか)といって、成長線(骨端線:こったんせん)の部分での成長が中心です。大人になると、終了します。
ここで、骨の周りには「骨膜(こつまく)」という膜があります。関節の部分にはありません。
この骨膜の下層、骨の固い部分との間に、骨を増殖する機能があって、太くなるには、骨膜性骨化(こつまくせいこっか)が中心です。
骨折が治るためには、この、骨膜性骨化が重要です。当然、大人になっても骨膜性骨化能力は存在しますが、こどもの骨のほうがより活発です。
大人になると、骨の長さはのびなくなる。
骨の太さはこどもの頃より変化は少なくなる。
という訳です。
関節周囲の怪我をすると、成長線の損傷を引き起こすことがあり、後々成長障害を起こすと、
骨が短い、ねじれたり曲がって育つ
可能性が高くなります。これは、最初の治療が悪い場合もありますが、怪我した時点で成長線を損傷していることもあります。
こどもの関節周囲の怪我は、リトルリーグ肩、リトルリーグ肘(野球肘)などのスポーツ障害も含めて、十分注意が必要です。
一方で、骨の中央部分での骨折は比較的治りやすく、大人では手術が主流ですが、こどもの場合は原則的にギプスや牽引治療を行うことが多いのです。
(折れ方にもよりますけどね)
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