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ペルテス病とは?

 Legg-Calve-Perthes disease

 ペルテス病は、先天性股関節脱臼とならんで、こどもの股関節疾患として広く知られています。Legg、Calve、Perthesという別々の人がほぼ同時期に症例発表したことから、Legg-Calve-Perhes 病、と言いますが、一般的には最後の部分をとり、Perthes病と呼びます。
 
 症状は、股関節の痛みや、歩き方がおかしい、また股関節の動く範囲が狭くなったり、太腿の筋肉が細くなったりします。こどもの股関節の病気では、膝が痛く感じる場合がありますので、膝の病気と間違われることも少なくありません。

 ペルテス病は幼児から小学生にかけて好発する、原因不明の病気です。

 原因不明、と言いましたが、ある程度分かっていることもあります。成長期の股関節で、大腿骨頭(だいたいこっとう)の部分の血液の流れが一時的に悪くなることで、大腿骨頭の壊死(えし)が生じます。原因不明なのは、なぜ血液の流れが悪くなるか、です。血液の流れが悪くなるのは一時的で、その後、血流は元に戻ると言われています。なぜ、血流が再開するのかも、分かっていません。
 
 壊死とは、骨に栄養がいかないことから、徐々に弱くなっていくことを言います。発症から、血流が正常化し、さらに、大腿骨頭の骨が再び元通りに強くなるまでの期間は、2年から3年かかります。成人で、大腿骨頭の血流が悪くなり、大腿骨が変形する病気は「大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)」と呼びますが、ペルテス病とは、血流の再開が起こらないことが大きな違いです。
 
 股関節は、体重がかかる関節で、筋力などの関係から、歩いているときは体重の数倍の力がかかります。大腿骨頭が弱い時期に、大腿骨頭へ圧迫がかかると、骨頭が変形することがあります。変形したまま、骨が強くなると、変形が残ってしまいます。変形した大腿骨頭は、股関節全体の変形を引き起こし、将来、股関節の痛みなど、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)の原因となります。いかにして、大腿骨頭の変形を予防し、大腿骨頭の修復期を迎えるか。これが、ペルテス病の治療のすべてと言っていいでしょう。先天股脱の解説でも、触れましたが、小児股関節疾患の治療は、いかに大腿骨頭の変形を予防するか。にかかっているのです。


ペルテス病治療の基本   ペルテス病の手術について



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